モロイさんのご参加で地下生菌の季節始まる〜

今年はトリュフが出そう

乾燥気味の山を尻目に谷へ向かい、結果42種+不明数種と出会いました。
イグチはすっかり消えました。でもフウセンタケがまだですね。

フィールドにて

まず、シロハツの仲間のお出迎え
しばらく「何も無いね〜」と言っていたら、出くわしました=地下生菌。落ち葉をかき分けるとコロコロとお目見えです。
ケシロハツモドキ
   

トゲミノショウロ属の一種?(現場ではトゥルマリネア属の一種かと判断)
     

その先、かなり歩きましてのちにはヌメリツバタケモドキがここそこに発生
       

ヌメリツバタケモドキについては末尾のトピックスもご覧ください

やっと美しいベニタケに心なごまされます。(ドクベニタケ)
     

そのほかのベニタケ、チチタケ類も出ていますよ。
左からクロハツモドキ、同左、チョウジチチタケ、ヒロハウスズミチチタケ。
       

今日2種目の地下生菌です。ヒステランギウム属の一種。
 

ベニタケ以外のキノコ(やわらかいの)
左から、ヒメアワタケ、同左、ヒメスギタケ(現場では狐のカラカサ属の一種と)
     

ベニタケ以外のキノコ(かたいの)
左から、ヒイロタケ、コフキサルノコシカケ、同左、同左。
       

印象に残った自然・・・
チカラシバ、アオザギ。写真ないけど シブ柿だと思ってかじった柿が甘柿だったのが一番印象深い。
   

情報館に戻って

同定台の様子
左から、ホウネンタケ、褐色で裏管孔の不明菌、同左裏面
     

左から、ヒダ白く傘表皮灰褐色で条線の明瞭な不明菌、同左、チシオタケ、同左
       

左から、アセタケの仲間?、同左、ヒイロハリタケ
     

左から、カイガラタケ、同左、チャヒラタケの一種
     

左から、オシロイタケ、同左、ナガエノチャワンタケ
     

左から、カシタケ?、同左、ドクツルタケ
     

左から、キアシグロタケ、マツオウジ、ウラベニガサの仲間、同左
       

左から、ミイロアミタケ、同左、ツチカブリ、同左
       

左から、ケシロハツモドキ、同左、ナカグロモリノカサ、クサハツ
       

左から、ヒロハウスズミチチタケ、同左、チチタケ
     

左から、ヤブレベニタケとドクベニタケ、同左、カシタケ、同左
       

ニセショウロ
   

左から、クロハツモドキ、同左、チチタケの仲間、同左
       

左から、イタチタケ、同定台、カシタケ(再掲)
     

※ ヒイロタケの上の白っぽいのもヒイロタケと思われます。
左から、ヒステランギウム属の一種、同左、同左根状菌糸束
     

チチショウロ属の一種
       

ホンセイヨウショウロ
     

トゲミノショウロ属?の一種
       

トゲミノショウロ属?の一種の断面とその拡大
     

ヒステランギウム属の一種の断面とその拡大
     

チチショウロ属の一種の断面とその拡大、同左、ホンセイヨウショウロの断面とその拡大、同左
       


検鏡の写真
左から、ヒステランギウム属の一種の胞子x400、同左x1000、同左、同 表皮x400
       

左から、チチショウロ属の一種の胞子x1000、同左、同x400
     

左から、チチショウロ属の一種の乳液、ホンセイヨウショウロ(胞子なし)、トゲミノショウロ属の一種x400
     

左から、トゲミノショウロ属の一種x400、同左x1000、同左メルツァー試薬適用
     



トピックス

+++ヌメリツバタケモドキとヌメリツバタケは同種+++
2012年の日本きのこ学会誌で発表されたところによると、ヌメリツバタケモドキと現在ヌメリツバタケとして各地で見られるキノコはヒダの形態が著しく異なるため別種とされてきたが、交配することが認められ同種と判明した。
また、ヌメリツバタケと標準和名が付けられた日本産のキノコは欧州で命名された Mucidula mucida と同種であるとされていたが、ヌメリツバタケモドキ=ヌメリツバタケとされるキノコと欧州のMucidula mucida をDNA分析した結果別種と判明した。これらのことから現在は
ヌメリツバタケモドキ Mucidula mucida var. venosolamellata
(これは現在ヌメリツバタケと呼ばれて採取されているものも含む)
ヌメリツバタケ Mucidula mucida var. mucida
(欧州産で、日本では近年発見されていない)
となっている。
なお、古い図鑑では両種ともツエタケ属 Oudemansiella になっているが、現在ツエタケ属は多くに分かれ、ヌメリツバタケモドキはヌメリツバタケ属 Mucidula に含まれている。【2019.10.3】

採取、観察されたキノコのリスト

イタチタケ ナヨタケ属 ナヨタケ科/ヒトヨタケ科
ウスヒラタケ ヒラタケ属 ヒラタケ科
ウラベニガサ ウラベニガサ属 ウラベニガサ科
オシロイタケ オシロイタケ属/シミタケ属 タマチョレイタケ科/タコウキン科
カイガラタケ カイガラタケ属 タマチョレイタケ科/タコウキン科
カシタケ ベニタケ属 ベニタケ科
カワラタケ シロアミタケ属/カワラタケ属 タマチョレイタケ科/タコウキン科
キアシグロタケ タマチョレイタケ属/オツネンタケモドキ属 タマチョレイタケ科/タコウキン科
クサハツ ベニタケ属 ベニタケ科
クシノハシワタケ クシノハシワタケ属 タマチョレイタケ科/ウロコタケ科
クロコブタケ* アカコブタケ属 クロサイワイタケ科
クロハツモドキ ベニタケ属 ベニタケ科
ケシロハツ チチタケ属 ベニタケ科
ケシロハツモドキ チチタケ属 ベニタケ科
コフキサルノコシカケ マンネンタケ属/コフキサルノコシカケ属 タマチョレイタケ科/マンネンタケ科
チシオタケ クヌギタケ属 クヌギタケ科/キシメジ科
チチショウロ属の一種 チチショウロ属 ベニタケ科
チチタケ チチタケ属 ベニタケ科
チチタケ属の一種 チチタケ属 ベニタケ科
チャカイガラタケ チャミダレアミタケ属 タマチョレイタケ科/タコウキン科
チャヒラタケ チャヒラタケ属 アセタケ科/チャヒラタケ科
チョウジチチタケ カラハツタケ属/チチタケ属 ベニタケ科
ツチカブリ チチタケ属 ベニタケ科
ドクツルタケ テングタケ属 テングタケ科
ドクベニタケ ベニタケ属 ベニタケ科
トゲミノショウロ属の一種? トゲミノショウロ属 ベニタケ科
ナガエノチャワンタケ ノボリリュウ属 ノボリリュウ科
ナカグロモリノカサ ハラタケ属 ハラタケ科
ニクウスバタケ* ミダレアミタケ属/カワラタケ属 タマチョレイタケ科/タコウキン科
ニセショウロ ニセショウロ属 ニセショウロ科
ヌメリツバタケモドキ ヌメリツバタケ属/ツエタケ属 タマバリタケ科/キシメジ科
ネンドタケモドキ サビアナタケ属/キコブタケ属 タバコウロコタケ科
ハカワラタケ シハイタケ属 ?科/タコウキン科
ハチノスタケ ハチノスタケ属/タマチョレイタケ属 タマチョレイタケ科/タコウキン科
ヒイロタケ シュタケ属 タマチョレイタケ科/タコウキン科
ヒイロハリタケ ヒイロハリタケ属 マクカワタケ科/コウヤクタケ科
ヒステランギウム属の一種 ヒステランギウム属 ヒステランギウム科
ヒメアワタケ トゥボサエタ属/アワタケ属 イグチ科
ヒメスギタケ ヒメスギタケ属 アセタケ科
ヒロハウスズミチチタケ カラハツタケ属/チチタケ属 ベニタケ科
ホウネンタケ クロブドウタケ属/シイサルノコシカケ属 タマチョレイタケ科/タコウキン科
ホンセイヨウショウロ セイヨウショウロ属 セイヨウショウロ科
マツオウジ マツオウジ属 キカイガラタケ科/ヒラタケ科
ミイロアミタケ チャミダレアミタケ属 タマチョレイタケ科/タコウキン科
ヤブレベニタケ ベニタケ属 ベニタケ科
アセタケの仲間
ウラベニガサの仲間
ハラタケ目の不明菌
不明の硬質菌
*印は採取しなかったもの(写真ありません)