降りしきる雨の中にもめげず、キノコの少なさにもめげず・・・

コガネニカワタケとチヂレタケ、アナタケに似て非なる背着生のキノコなど勉強になりました。



フィールドにて

左から、コガネニカワタケ、不明の小盤菌、スエヒロタケ、コガネニカワタケ
       

左から、センボンクヌギタケ、不明菌(ハラタケ目)、不明の硬質菌、梅林が曙色に染まって美しい
       


情報館に戻って

左から、同定風景、同定台、不明の盤菌、高砂産のショウロ
       

小盤菌はチャワンタケというよりフウロシトネタケなどの仲間かな?とも。高砂の松林で採ったというショウロは未熟な時にはこすると表皮が赤く変色するようだ。熟したものはそうならなかった。


左から、チヂレタケ、同左
   

検鏡して確認できたのは今回初めて。チヂレタケのヒダはヒダ先端が丸みを帯びている。ネットで見るより一枚のヒダが短く部分的には突起や針のように見えるところもある。傘の表(おもて)は黄褐色で薄く環紋があって縁部は白い。直径1cm内外。


左から、コガネニカワタケの担子器(球形のもの)、同左、ホウロクタケ?、同左
   

コガネニカワタケの担子器は縦に分割されているのがキイロニカワタケとの違いとのこと。
左の写真では左下の透明な球形の担子器に縦に筋が見え、右の写真では中央に薄く横線が見えます。


左から、不明の小盤菌の子実体、子実層x400、子実層x100、側糸?x400
       

左から、チヂレタケ子実体、同左、同左胞子x400、同左、担子器と胞子x400
       

ちょっと曲がった細い胞子。チヂレタケの胞子は小さい!!一眼もり約3.2μmなので胞子は長さ3〜5μm。ベニタケ やフウセンタケの半分から1/3の大きさ!
小さくて細いのでブラウン運動している。


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採取、観察されたキノコのリスト


エゴノキタケ(老) Daedaleopsis styracina タマチョレイタケ目_タマチョレイタケ科_チャミダレアミタケ属
カイガラタケ Lenzites betulinus タマチョレイタケ目_タマチョレイタケ科_カイガラタケ属
コガネニカワタケ Tremella mesenterica シロキクラゲ目_シロキクラゲ科_シロキクラゲ属
シイタケ Lentinula edodes ハラタケ目_ツキヨタケ科_シイタケ属
センボンクヌギタケ Mycena laevigata ハラタケ目_クヌギタケ科_クヌギタケ属
チャワンタケの仲間 ナメコ Pholiota microspora ハラタケ目_モエギタケ科_スギタケ属
ハナビラニカワタケ Phaeotremella foliacea シロキクラゲ目_シロキクラゲ科_Phaeotremella属
ハラタケ目不明菌 暗灰色で厚い繊維質表皮の傘、縦筋紋の細く下部ほど太い柄、上生でやや疎な白いヒダ
ヒラタケ Pleurotus ostreatus ハラタケ目_ヒラタケ科_ヒラタケ属

観察のみで採取していないもの
シロキクラゲ Tremella fuciformis シロキクラゲ目_シロキクラゲ科_シロキクラゲ属
カワラタケ Trametes versicolor タマチョレイタケ目_タマチョレイタケ科_シロアミタケ属
キクラゲ Auricularia auricula-judae キクラゲ目_キクラゲ科_キクラゲ属
タヌキノチャブクロ(老) Apioperdon pyriforme ハラタケ目_ハラタケ科_タヌキノチャブクロ属
チャカイガラタケ Daedaleopsis tricolor タマチョレイタケ目_タマチョレイタケ科_チャミダレアミタケ属
ヒイロタケ Hydnophlebia chrysorhiza タマチョレイタケ目_マクカワタケ科_ヒイロハリタケ属