たいそうな暑さできのこは少なく・・・

ウズラタケを同定

昨年までの3年間は気候不順で梅雨に雨がなく、夏に豪雨があったりで8〜9月の短期間にドッときのこが出ていたのですが、今年は数年前までに見られた6〜7月に梅雨、5月、8月、9月はキノコ農閑期の様相を呈しております。昨年に準じて仕組んだきのこ観察会も次々、きのこの乏しさに沈没している有り様です。
そうした、いちめん青空の荒天にもめげず、毎月調査を続けています。キノコの少ない時ほど、深く観察して新しいことを発見できるからかもしれません
今回も馴染みの薄い硬質菌で新産種を確認しました。

フィールドにて

もうツクツクボウシが群れて鳴いています。この時に見られるのがツクツクボウシタケ。もう馴染みになってきたのか、誰かれとなく見つけることができるようになりました。
ツクツクボウシタケ。ナイフの先15cmほどのところに白くツブが見えます。
       


左から、ツクツクボウシタケ、同左、屈強なシニア会員の方々、池の辺りはイノシシの遊び場
       


同定台の写真

 
こちらは、今回採れた硬質菌で、左の2個体(やや黄色いもの)がウズラタケ。
ウズラタケの胞子は一端をカットされたような卵形をしているとのことで果たしてそのような検鏡写真が撮れました。
 
 

採取、観察されたキノコのリスト

アオゾメタケ?、ダクリオボルス属、タマチョレイタケ科
アシグロタケ、アシグロタケ属、タマチョレイタケ科
ウズラタケ、ウズラタケ属、タマチョレイタケ科
オオミノコフキタケ、マンネンタケ属、マンネンタケ科
キチャハツ、ベニタケ属、ベニタケ科
ツクツクボウシタケ、イサリア属、ノムシタケ科
ハラタケ近縁種、ハラタケ属、ハラタケ科 /ナカグロモリノカサ?
ヒイロタケ、シュタケ属、タマチョレイタケ科
ベニタケの一種、ベニタケ属、ベニタケ科 /傘と柄にわずかに淡紅色