雨降らずキノコの姿いずこにも無し

チャコブタケが初登場


フィールドにて


この1ヶ月に10ミリほどしか雨がなく、谷間でもカサカサの状態で、本当に厳しい状態でしたが、材を積み上げたところや区が生い茂るところにはまだ湿り気があったようです。

左から、朝早くキジのお散歩、木間を探す、ウラベニガサ、寄主ごとお出ましのウラベニガサ
       

左から、ウラベニガサ、チシオタケ、同左、チャコブタケ
       

左から、コナヨタケ?、同左、ネンドタケ、同左
       


里山情報館に戻って

同定台のキノコ

左から、不明の硬質菌、同左、ヒイロタケ、同左
       

左から、ネンドタケ、同左、ハタケキノコ、同左
       

左から、アシグロタケ、同左、ヒメキシメジ?、カワラタケ
       

左から、ダイダイタケ、同左、ニクウスバタケ、同左
       

左から、チシオタケ、同左、コナヨタケ、同左
ヒダの色からナヨタケの一種と絞り、傘の大きさが1cmほどと小さく、中央がプクンとふくらんでいる、柄の規模に白い根状菌糸束がみられ、顕微鏡で特徴的なシスチジアがヒダ縁部にあったことから判断してコナヨタケかなと思います。
       

左から、ウラベニガサ、同左、ウチワタケ、同左
       

左から、オシロイタケ、同左、オオミノコフキタケ、同左
       

コフキサルノコシタケは高山系とのことで、これまでそう呼んでいたキノコの大半はオオミノコフキタケだろうとのことです。
左から、カイガラタケ、ビョウタケの仲間
   

同定台の様子
 

顕微鏡による観察

左から、ハタケキノコ、同左、根状菌糸束
     

ボウリングのピンのような縁シスチジアとうさぎのような特徴的なシスチジア
       

胞子は太丸い柿の種状〜楕円で褐色を帯びる
うさぎの耳のようなものは3〜4本の場合も多い
     

小さな盤菌の子実体は明瞭な椀型で柄がある
   

左から、子嚢と胞子、側糸と胞子、子嚢と胞子(メルツァー試薬で染色:偽アミロイド)、同子嚢と子実層
       

この盤菌の胞子は長さ15〜17.5μm、太さ3〜4.5μmでした。

採取、観察されたキノコのリスト

1 アシグロタケ アシグロタケ属 タマチョレイタケ科
2 ウチワタケ ツヤウチワタケ属 タマチョレイタケ科
3 ウラベニガサ ウラベニガサ属 ウラベニガサ科
4 オオミノコフキタケ マンネンタケ属 タマチョレイタケ科
5 オシロイタケ オシロイタケ属 タマチョレイタケ科
6 カイガラタケ カイガラタケ属 タマチョレイタケ科
7 カワラタケ シロアミタケ属 タマチョレイタケ科
8 ダイダイタケ タバコウロコタケ属 タバコウロコタケ科
9 チシオタケ クヌギタケ属 クヌギタケ科
10 チャコブタケ チャコブタケ属 クロサイワイタケ科_ 11 ナヨタケの仲間 ナヨタケ属 ナヨタケ科
12 ニクウスバタケ ミダレアミタケ属 タマチョレイタケ科
13 ネンドタケ サビアナタケ属 タバコウロコタケ科
14 ハタケキノコ? フミヅキタケ属 モエギタケ科
15 ヒイロタケ シュタケ属 タマチョレイタケ科
16 ビョウタケの仲間 不明
17 不明 ヒメキシメジ? ヒメキシメジ属 キシメジ科
18 不明2 不明

同定 伊藤、中嶋、山本
写真 中嶋