(山芋の会 報告)

 年始にもかかわらず、定刻に集まる元気者たち。
 東から西からの車は○○スーパーで合流し、隊を進める。
 この冬一番の寒波の中だが暖かい日差の里山に囲まれたここは、きのこの庵としてひと部屋お借りするには最高だ。(ほどなくしてS邸全体をHyogomyces菌が覆うかもしれないが。)
 ここから2時間、祝杯までのスローフード準備作業をめいめいが手がける。
会員による総合芸術創作活動は、まず厳しい冷水での芋洗いにはじまり、しつこいまでの皮むきに興じ、バトンをすりこぎに替えてのリレーで汗をかき、それらがすべての楽しい会話を紡いでようやく出来上がるのである。
 もちろん屋外では作業従事者のエネルギーとして鹿肉味噌漬の炭焼きを補給する者あり、また、疲れを癒し新たな知見を得るために裏山散策に出づる者も在りで、動物園の猿山が如き面白き事態となっていた。
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 事務局長の音頭で乾杯。
 キノコにとって欠くことのできない雨男も無事T氏からN氏へと引き継がれた。
 数多の美味皿と椀の麦飯とろろは至福の時を流して、今年の各々の夢を語らしめ、具体の行動を動機づける。
 山芋の滋養は偉大なり。