あいなまつり2008報告 |
2008.11.16 |
文/なきのこ、写真/きまた朗 |
結論から言うと大変厳しい結果だった。 もともと、今回は身内の(あいなに許可を取って活動している参画団体どうしの)節目のイベントにしようということであったが、途中から神鉄の駅にチラシを置くなど広報もしているとのことで、約500名の来場を見込んでいるとか知らされ、当会も最大30名の「ミニきのこ観察ツアー」への参加を予定していたのだった。 しかし、前夜からの激しい雨が昼前まで残り、遠来の客は見込めないとなれば、いきおい食べ物以外の出店や出展は、参加者が激減する。 当会は結局たった2名の希望者を5名で案内し、イベントを終える結果となった。 手伝っていただいたスタッフの方々には気の毒であったと反省している。 ただ、あいなのイベントは概して広報が効かない。場所的な知名度の低さと交通アクセスの悪さがいまでも変わらないからである。
ただ、参加いただいた2名の男性は、キノコについての知識はまったく初心者であるものの、キノコとカビの違いはどこなのか、とか、キノコが果たしている役割というのは何かとか、胞子が出てくるのはどこからかとか、いつもの「食べられるかどうか」という以上に熱心な質問が続き、キノコの少ない道中も会話が絶えることなく、こちらにもよい鍛練になったと思っている。
用意したおみやげのあいな産ムキタケは沢山持ち帰っていただいたが、なお、スタッフで山分けし、さらに「あいな茶屋」にこれからあいな産の珍しいおいしいキノコとしてレシピを研究してもらうべくサンプル提供した。 来年は、値段を付けて是非卸したいものである。
田中さんに大変お世話になった展示の方は、解説をするいとまもなく、行き交う人に自由に見てもらう形となったが、昨年よりはしばしば興味深く見入る人がいて、キノコに関する啓発に一定の寄与ができたように思う。
さて今年の会場ではステージものがなく、田舎にマッチした穏やかな雰囲気が良かった。ヤーコン茶やよもぎの入浴剤、桔梗やリンドウなどの野草を土産に買って帰った。 こうした素朴なものをもっと磨きをかけて数多く集め、交流ができれば、それはそれで面白いなぁと感じた。 当会もキノコの木工アクセサリーや栽培キノコの販売などを通じて参加できれば、より広いキノコの市民権が得られるのではないかと思ったりもしている。
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悪天候のため寂しい会場
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展示パネルの準備
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まもなくキノコツアーへ! |
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キノコツアーへ出発
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熱心に質問する参加者
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しっかり解説するなきのこ隊長 |
作成 買うとく