ハリアセタケ(もしくは、アシボソトマヤタケ)は、7月の定点で山上さんが採取されています。写真のような針状の胞子を持ち、厚膜のメチュロイドと呼ばれるシスチジアもつアセタケは、クロニセトマヤタケ亜族のアシボソトマヤタケ節に分類され、小林先生の検索表では4種類が載っています。
ハリアセタケは、アシボソトマヤタケの亜種になり、f. minorの学名を持つように、子実体や胞子のサイズが小さいという程度の違いしかありません。定点での個体は、子実体が小さかったのと、胞子のサイズが針を入れても10μmを超えるのはほとんどなかったことから、一応ハリアセタケと同定しています。写真を添付しますので、参考になさってください。
このアセタケの種類は、顕微鏡で調べないと分からない種類がほとんどですが、逆に顕微鏡を使ってポイントを調べると、節ぐらいまでは落ちやすい属でもありますので、よかったら挑戦してみてくださいね。
子実体と縁&側シスチジア
胞子と柄シスチジア
Written by Candycap