兵庫きのこ研究会

修法ヶ原定点観察会(2005.4.17)

 
 乾燥したフィールドに集まったのは、兵庫きのこ研究会 修法ヶ原定点観察会として最多の35名。探せに探せどキノコは見つからず足音だけがガサッ、ガサッと響く。今日の観察会は予想通り大苦戦を強いられました。約2時間のサンプル採取にもかかわらず同定台は「がら空き」、輪から離れて樹木や雑草の同定談義もささやかれておりました。
今回の目玉はキチャワンタケで新人トッ君の活躍によるものでした。この発見により過去にキチャワンタケと同定していたものが別種である可能性が出て来ました。今後の継続調査で、はっきりさせたいものです。
又、フィールドに隣接する地域で採取されたハルシメジ(幼菌図鑑のUタイプと思われる)が参考出品されました。
特別ゲストとして佐野書店の佐野 悦三氏が来所され、日本の図鑑と海外の図鑑等についての説明をして頂きました。
35名参加で30種の同定。一人あたり一種にも満たなかった事は非常に残念でした。次月に乞うご期待。

ボクも同定に参加
フクロシトネタケ子嚢(現地で撮影)
ボクも同定に参加

フクロシトネタケ子嚢(現地で撮影)

淋しい同定台
きらら女史 検鏡準備
淋しい同定台
きらら女史 検鏡準備
キチャワンタケ
キチャワンタケ子嚢
キチャワンタケ
キチャワンタケ子嚢写真提供:きらら女史)
ヒメコガサ・縁シスチジア
ヒメコガサ・胞子
ヒメコガサ・縁シスチジア(写真提供:きらら女史)
ヒメコガサ・胞子(写真提供:きらら女史)
不明硬質菌
マツカサチャワンタケ
不明硬質菌(写真提供:なきのこ氏)
マツカサチャワンタケ


2005.4.17

2005年4月度 修法ヶ原定点観察会

 

観察会頃の天候
 約1週間前に若干の降雨有り。その後は降雨無し。気温は5〜6日前に最高気温が平年より5℃程度下回ったものの、ほぼ平年並に推移する。4月10日頃、神戸市街地の桜が満開となる。再度公園に咲くコブシが散り始めていた。

天候:晴れ 参加者:35名 30種同定

  和 名 科 名 備 考
1 ヌメリガサ
sp
ヌメリガサ科 ベニヤマタケに似る
2 ハマシメジ   キシメジ科  
3 シイタケ   キシメジ科  
4 サカズキホウライタケ
sp
キシメジ科 Micromphale foetidum? 3月分と同種
5 ウマノケタケ
?
キシメジ科  
6 クヌギタケ
sp
キシメジ科  
7 フクロツルタケ
?
テングタケ科 超幼菌の為確認できず
8 アシナガイタチタケ   ヒトヨタケ科  
9 ムササビタケ   ヒトヨタケ科  
10 ニガクリタケ   モエギタケ科  
11 フウセンタケ
sp
フウセンタケ科 サザナミツバフウセンタケに似る
12 ヒメコガサ   フウセンタケ科  
13 ミイノモミウラモドキ   イッポンシメジ科  
14 カラムラサキハツ   ベニタケ科  
15 ヒトクチタケ   サルノコシカケ科  
16 カワラタケ   サルノコシカケ科  
17 シロハカワラタケ   サルノコシカケ科  
18 チャカイガラタケ   サルノコシカケ科  
19 ミイロアミタケ   サルノコシカケ科  
20 ツガサルノコシカケ   サルノコシカケ科  
21 コフキサルノコシカケ   マンネンタケ科  
22 ホコリタケ   ホコリタケ科  
23 マツカサチャワンタケ   キンカクキン科  
24 ツバキキンカクチャワンタケ   キンカクキン科  
25 キツネノワンタケ   キンカクキン科  
26 フクロシトネタケ   ノボリリュウタケ科  
27 カバイロサカズキタケ   ノボリリュウタケ科  
28 トガリアミガサタケ   アミガサタケ科  
29 キチャワンタケ   ピロネマキン科  
30 ヒポキシロン
sp
クロサイワイタケ科  

SP:属まではほぼ絞り込めるものの種の同定が出来なかったもの
 ?:種の同定としてほぼ間違いないと思われるが確認し切れないもの
 仮:仮称
 会:会称

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兵庫きのこ研究会(SSF-Hyogo)
SSF-Hyogo:Society for the Study of Fungus Hyogo
作成者:山上