兵庫きのこ研究会

修法ヶ原定点観察会(2007.4.15)

 

寒くもなく暑くもなく、心地よいそよ風にサクラの花弁がハラハラと散るうす曇りの絶好のきのこ日和でした。しかし、裏腹に山は乾燥していて、二十数名の参加者にも拘らず、

きのこは皆無に近い状況で、従来にも体験した事も無い最悪の状態でした。

それでも、フウセンタケの一種、カラムラサキハツの乾燥したもの、硬質菌ではホウネンタケなど十数種。早々に昼食を終えて同定も数分で終わり、1時半頃には帰路につきました。(/雨降らしの尊氏))

 

雨降らしさん解説中

(写真/KIMATA氏)

これで全部

(写真/KIMATA氏)

 

暖かい陽気にうっとり

(写真/さんじょう氏)

 

 

 

 

シャグマアミガサタケ Candycap氏による参考出品

(写真/さんじょう氏)

 

カバイロサカズキタケ

(写真/さんじょう氏)

 

焚き火跡に発生

(写真/さんじょう氏)

 

サザナミツバフウセンタケ

(写真/買うとく)

 

山は花盛り

(写真/さんじょう氏)

 

 

2007年4月度 修法ヶ原観察記録

天候:晴れ
参加者:21名
14種同定

 

和 名

属名

科 名

1

クヌギタケ属の一種

クヌギタケ属

キシメジ科

2

モリノカレバタケ属の一種

モリノカレバタケ属

キシメジ科

3

サザナミツバフウセンタケ

フウセンタケ属

フウセンタケ科

4

カラムラサキハツ

ベニタケ属

ベニタケ科

5

チャウロコタケ

キウロコタケ属

ウロコタケ科

6

シロハカワラタケ

シハイタケ属

サルノコシカケ科

7

シハイタケ

シハイタケ属

サルノコシカケ科

8

ホウネンタケ

シイサルノコシカケ属

サルノコシカケ科

9

カワラタケ

シロアミタケ属

サルノコシカケ科

10

ツガサルノコシカケ

ツガサルノコシカケ属

サルノコシカケ科

11

ツチグリ

ツチグリ属

ツチグリ科

12

ホコリタケ

ホコリタケ属

ホコリタケ科

13

カバイロサカズキタケ

ノボリリュウタケ属

ノボリリュウタケ科

14

クロコブタケ

ヒポキシロン属

クロサイワイタケ科

 

 

 

 

1 クヌギタケ属の一種 Mycena sp.   コツブアクニオイタケ(山上仮称) 

3 サザナミツバフウセンタケ Cortinarius bovinus Fr.(同定/幸徳伸也)
 観察会当日はフウセンタケspと同定されたきのこ。
 アルカリ(KOH)で肉が黒変すること、傘に吸水性がほとんどないこと、外観的な特徴から本種と同定した。
 胞子の大きさは9-12×5.5-7μmで楕円形〜卵形。
 スイス図鑑では7.5-9×5-6.3μmと記載されているが、図鑑によって記載されている値がばらばらであることが指摘されている。

13 カバイロサカズキタケ
 
焚き火跡に発生

 

 

 

 

 斜体で記載するキノコの名称は、不明種をspに留めると観察記録上別個体のspと区別出来なくなるため、会員が一時的につけたものです。

 

 

作成 買うとく