兵庫きのこ研究会
修法ヶ原定点観察会(2012.8.19)


8月 定点観察  晴れ 31人参加
 夕立が多い今年でしたが、残念ながら地面はカラカラ・・・
 少ないながらもこの時期にしか見られない貴重なきのこが観察できました。




暑い中でも健気に生えています


真剣に図鑑と照合中



謎のアンズタケ オトヒメアンズタケ近縁種



定点初記録のアイゾメイグチ ツクツクボウシタケ


夏きのこの解説


2012年8月19日修法が原観察記録

 天候/晴 参加者/31名 記録/50種
No.和名属名(新体系/旧体系)科名(新体系/旧体系)
001マツオウジマツオウジ属タマチョレイタケ科/ヒラタケ科
002カレバキツネタケキツネタケ属ヒドナンギウム科/キシメジ科
003ニカワラッシタケラッシタケ属クヌギタケ科/キシメジ科
004ヒメカバイロタケヒメカバイロタケ属クヌギタケ科/キシメジ科
005キシメジ科の一種?属キシメジ科
006キウロコテングタケテングタケ属テングタケ科
007ツルタケ(広義)テングタケ属テングタケ科
008フクロツルタケテングタケ属テングタケ科
009ヘビキノコモドキテングタケ属テングタケ科
010ウラベニガサウラベニガサ属ウラベニガサ科
011ベニヒダタケウラベニガサ属ウラベニガサ科
012ウラベニガサ属の一種ウラベニガサ属ウラベニガサ科
013イタチタケナヨタケ属ナヨタケ科/ヒトヨタケ科
014ツチナメコ近縁種フミヅキタケ属モエギタケ科/オキナタケ科
015ビロードクリイロイグチクリイロイグチ属クリイロイグチ科/イグチ科
016アイゾメイグチクリイロイグチ属イグチ科
017アミアシオニイグチオニイグチ属イグチ科/オニイグチ科
018ヒメアワタケトゥボサエタ属/アワタケ属イグチ科
019クロアザアワタケイグチ属/アワタケ属イグチ科
020ヒメコウジタケイグチ属イグチ科
021クロニガイグチニガイグチ属イグチ科
022ニセクロハツ?ベニタケ属ベニタケ科
023アイタケベニタケ属ベニタケ科
024ウコンハツベニタケ属ベニタケ科
025ケショウハツベニタケ属ベニタケ科
026ニオイコベニタケベニタケ属ベニタケ科
027アオゾメツチカブリチチタケ属ベニタケ科
028クロチチダマシチチタケ属ベニタケ科
029オトヒメアンズタケ(井口仮)近縁種アンズタケ属アンズタケ科
030アンズタケ属の一種1アンズタケ属アンズタケ科
031アンズタケ属の一種2アンズタケ属アンズタケ科
032フサヒメホウキタケフサヒメホウキタケ属/クラビコロナ属マツカサタケ科/フサヒメホウキタケ科
033コウモリタケニンギョウタケモドキ属ニンギョウタケモドキ科
034アシグロタケ近縁種タマチョレイタケ属タマチョレイタケ科
035ウチワタケツヤウチワタケ属タマチョレイタケ科
036ヒトクチタケヒトクチタケ属タマチョレイタケ科
037ヒイロタケシュタケ属タマチョレイタケ科
038カワラタケシロアミタケ属タマチョレイタケ科
039カイガラタケカイガラタケ属タマチョレイタケ科
040ヒロハノキカイガラタケキカイガラタケ属キカイガラタケ科/サルノコシカケ科
041ウズラタケウスキアナタケ属タマチョレイタケ科
042ウズタケオツネンタケ属タバコウロコタケ科
043ツチグリツチグリ属ディプロシスティディウム科/ツチグリ科
044ツクツクボウシタケイサリア属タマチョレイタケ科
045コゲイロカイガラタケキカイガラタケ属トウチュウカソウ科/スチルベラ科
046キウツボホコリウツボホコリ属ウツボホコリ科
047コウツボホコリウツボホコリ属ウツボホコリ科
048ムラサキホコリムラサキホコリ属ムラサキホコリ科
049ススホコリススホコリ属モジホコリ科
050エダナシツノホコリツノホコリ属ツノホコリ科
23 キツネハツ Russula earlei Peck    同定/幸徳
 定点観察会では初記録のキノコ。傘が淡黄土色で表面が粗くささくれるのが特徴である。ただし、湿時はあまりささくれない。
06 キウロコテングタケ Amanita alboflavescens Hongo    同定/幸徳
 大きな特徴は傷つけると黄変することである。
16 アイゾメイグチ Gyroporus cyanescens (Bull.) Quel. var. violaceotinctus Watling   同定/幸徳
定点観察会初記録。大きな特徴は傷つけると藍色に変色することである。
17 アミアシオニイグチ Strobilomyces hongoi Hirot. Sato    同定/幸徳
 定点観察会初記録。2011年に新種発表されたきのこ。コオニイグチに似ているが、柄に網目があることが大きな特徴である。原色新菌類図鑑IのPLATE70のコオニイグチはコオニイグチ(右下)とアミアシオニイグチ(左)が掲載されている。
22 ニセクロハツ? Russula subnigricans Hongo?    同定/幸徳
 現地では資料が無かったためニセクロハツ近縁種とした。しかし、発生環境、変色性が極めてニセクロハツに近いため、近縁種から?に変更した。
29 オトヒメアンズタケ(井口仮)近縁種 Cantharellus sp.  同定/幸徳
本種は、新鮮なときは傘・柄が紫色であるが、古くなると紫色を帯びた茶色となる。本種とオトヒメアンズタケは傘の色が似ているが、オトヒメアンズタケの柄は白色であるため本種と異なる。





文:奥田
同定:幸徳
写真:中嶋、井口、幸徳、山上
作成:奥田