アセタケと聞いて、久しぶりに釣られてみます。
カブラアセタケは、マルギナータ節のアセタケですが、この節の特徴は、胞子がコブ状で、柄の厚膜シスチジア(メチュロイド)が基部まであり、縁・側シスチジアも厚膜のメチュロイドで、一部例外はありますが柄の基部が膨れる事などです。
で、このマルギナータ節のアセタケ、種類がとても多くて、同定も非常に難しいと感じています。実際、これまでに同定できた種は実はほんの少しです。
ただ、カブラアセタケ自体は、学名(I. asterospora)のとおり星型に近い顕著な突起を持った胞子をしていますから、検鏡すれば割と簡単に同定できますよね。
なので、最近までカブラアセタケは検鏡しなくても、傘の特徴、柄の色や基部の膨らみ、柄の粉粉(シスチジア)が基部まである、等等を見れば大体見当はつくつもりでいたのですが、先日、ちょっと大きめだけど、まーカブラアセタケだろうと思った種を検鏡したら、なんと胞子が平滑な楕円形!
やっぱりアセタケは強敵だ!と、改めて思わされたのでした。
Written by Candycap