マントカラカサタケの学名について

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マントカラカサタケの学名について

  • このトピックには1件の返信、1人の参加者があり、最後に匿名により13年、 9ヶ月前に更新されました。
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    投稿
  • #11318
    匿名
    無効

    買うとくさんとメールでやりとりはしていたのですが、長年、学名が未決定のままだった「マントカラカサタケ」と思われるキノコが、昨年のFungal Diversityにおいて新種記載されていたのでご報告します。

    学名:Macrolepiota detersa Z. W. Ge, Zhu. L. Yang & Vellinga
    形態の記載は中国産の標本をもとに行われましたが、「八王子のきのこ」の管理者の方が、海外の研究者に送付した日本産の「マントカラカサタケ」と、ヌクレオチド配列(nrDNA、ITS領域)がほぼ一致しており、同種と言えるレベルだと思います。
    関連リンク:
    http://park18.wakwak.com/~fungiman/urayama/berkeley.htm
    http://park18.wakwak.com/~fungiman/urayama/berkeley2.htm

    Springerのページより論文がオープンアクセスとなっているので、興味がある方は御覧ください。
    http://www.springerlink.com/content/dw647l356p7k5575/

    Written by O前

    #13055
    匿名
    無効

    マントカラカサタケは、和名の命名において1つの貴重な事例だと思い、注目していました。

    マントカラカサタケは、正式な報告という面から言えば、マントカラカサタケ(仮称)とつけるべきですが、ほとんどの図鑑では(仮称)がつけられていないですね。
    なぜ、なのでしょうか?

    そのマントカラカサタケですが、和名の名付け親は青木実氏のようです。
    青木実(名部みち代編). 2008. 日本きのこ図版 第2巻 p.349
    に1978年に「日本のきのこ分類研究」という文献に、青木氏が”仮称”として初めて載せたということが掲載されています。
    また、その後、富士氏が1979年に「府中市の植物」という文献で、”新称”として載せたということも合わせて掲載されています。
    学名が未決定のまま、新称としたことがはたして正式な報告だったのかは疑問が残りますが・・・。
    個人的には、仮称でも新称でもどちらでもいいのですがね~。

    いずれにせよ、マントカラカサタケに”Macrolepiota detersa”という学名がついたのは喜ばしいことですね。

    まだ、日本の文献には
    マントカラカサタケ Macrolepiota detersa
    と載っていませんから、一体どの文献ではじめて掲載されるのでしょうか?
    楽しみです。
    Written by 買うとく

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