キノコシーズン到来を告げるタマゴタケ | |
何を発見したのかな? | キノコのためならガケの上まで |
やはり大人気のタマゴタケ | 撮っているのは一番上の写真か? |
これ、全部イグチです! | 種類が多いと整理が大変 |
匂いも同定の決め手 | 解説中 |
和名 | 属名(新分類/旧分類) | 科名(新分類/旧分類) | |
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1 | マツオウジ | マツオウジ属 | タマチョレイタケ科/ヒラタケ科 |
2 | キツネタケ | キツネタケ属 | ヒドナンギウム科/キシメジ科 |
3 | ウラムラサキ | キツネタケ属 | ヒドナンギウム科/キシメジ科 |
4 | カレバキツネタケ | キツネタケ属 | ヒドナンギウム科/キシメジ科 |
5 | ケナワタケ? | ホウライタケ属 | キシメジ科 |
6 | ワサビタケ | ワサビタケ属 | クヌギタケ科/キシメジ科 |
7 | ニカワラッシタケ | ラッシタケ属 | クヌギタケ科/キシメジ科 |
8 | オオオニテングタケ | テングタケ属 | テングタケ科 |
9 | オオツルタケ | テングタケ属 | テングタケ科 |
10 | カバイロツルタケ | テングタケ属 | テングタケ科 |
11 | ガンタケ | テングタケ属 | テングタケ科 |
12 | クロコタマゴテングタケ | テングタケ属 | テングタケ科 |
13 | コテングタケモドキ | テングタケ属 | テングタケ科 |
14 | シロテングタケ | テングタケ属 | テングタケ科 |
15 | タマゴタケ | テングタケ属 | テングタケ科 |
16 | ツルタケ | テングタケ属 | テングタケ科 |
17 | テングタケダマシ | テングタケ属 | テングタケ科 |
18 | ドクツルタケ | テングタケ属 | テングタケ科 |
19 | ニオイドクツルタケ | テングタケ属 | テングタケ科 |
20 | ヒメコナカブリツルタケ | テングタケ属 | テングタケ科 |
21 | フクロツルタケ(広義) | テングタケ属 | テングタケ科 |
22 | ヘビキノコモドキ近縁種 | テングタケ属 | テングタケ科 |
23 | ハマクサギタマゴタケ(村上仮) | テングタケ属 | テングタケ科 |
24 | クロコタマゴテングタケ近縁種 | テングタケ属 | テングタケ科 |
25 | ムササビタケ | ナヨタケ属 | ナヨタケ科/ヒトヨタケ科 |
26 | チャツムタケ | チャツムタケ属 | モエギタケ科/フウセンタケ科 |
27 | キイロアセタケ | アセタケ属 | アセタケ科/フウセンタケ科 |
28 | アセタケの仲間 | アセタケ属 | アセタケ科/フウセンタケ科 |
29 | アカイボカサタケ | イッポンシメジ属 | イッポンシメジ科 |
30 | ニワタケ | イチョウタケ属/ヒダハタケ属 | イチョウタケ科/ヒダハタケ科 |
31 | コオニイグチ | オニイグチ属 | イグチ科/オニイグチ科 |
32 | オニイグチモドキ(広義) | オニイグチ属 | イグチ科/オニイグチ科 |
33 | クリカワヤシャイグチ | ヤシャイグチ属 | イグチ科/オニイグチ科 |
34 | スミヌリヤシャイグチ(和田仮) | ヤシャイグチ属? | イグチ科 |
35 | ミヤマベニイグチ | キクバナイグチ属 | イグチ科/オニイグチ科 |
36 | ベニイグチ | ヘイミポルス属/キクバナイグチ属 | イグチ科/オニイグチ科 |
37 | キイロイグチ | キイロイグチ属 | イグチ科 |
38 | ハナガサイグチ | キイロイグチ属 | イグチ科 |
39 | アミアシキイロイグチ(高橋仮) | キイロイグチ属 | イグチ科 |
40 | ヌメリコウジタケ | ヌメリコウジタケ属 | イグチ科 |
41 | アメリカウラベニイロガワリ | イグチ属 | イグチ科 |
42 | キアシヤマドリタケ | イグチ属 | イグチ科 |
43 | ヒメコウジタケ | イグチ属 | イグチ科 |
44 | オオミノクロアワタケ | キアミアシイグチ属/イグチ属 | イグチ科 |
45 | アケボノアワタケ | アケボノアワタケ属/ニガイグチ属 | イグチ科 |
46 | ミドリニガイグチ | ニガイグチ属 | イグチ科 |
47 | アシボソニガイグチ | ニガイグチ属 | イグチ科 |
48 | オクヤマニガイグチ | ニガイグチ属 | イグチ科 |
49 | クロニガイグチ | ニガイグチ属 | イグチ科 |
50 | ニガイグチモドキ | ニガイグチ属 | イグチ科 |
51 | ブドウニガイグチ | ニガイグチ属 | イグチ科 |
52 | ホオベニシロアシイグチ | ニガイグチ属 | イグチ科 |
53 | サトヤマニガイグチ(仮) | ニガイグチ属 | イグチ科 |
54 | アカヤマドリ | ヤマイグチ属 | イグチ科 |
55 | アイタケ | ベニタケ属 | ベニタケ科 |
56 | アイバシロハツ | ベニタケ属 | ベニタケ科 |
57 | アカカバイロタケ | ベニタケ属 | ベニタケ科 |
58 | ウコンハツ | ベニタケ属 | ベニタケ科 |
59 | キチャハツ | ベニタケ属 | ベニタケ科 |
60 | クサハツ | ベニタケ属 | ベニタケ科 |
61 | クロハツ | ベニタケ属 | ベニタケ科 |
62 | ケショウハツ | ベニタケ属 | ベニタケ科 |
63 | シロクロハツ | ベニタケ属 | ベニタケ科 |
64 | シロハツモドキ | ベニタケ属 | ベニタケ科 |
65 | ツギハギハツ | ベニタケ属 | ベニタケ科 |
66 | ドクベニタケ | ベニタケ属 | ベニタケ科 |
67 | ニオイコベニタケ | ベニタケ属 | ベニタケ科 |
68 | ニセクサハツ | ベニタケ属 | ベニタケ科 |
69 | ムラサキカスリタケ | ベニタケ属 | ベニタケ科 |
70 | ヤブレベニタケ | ベニタケ属 | ベニタケ科 |
71 | ウコンクサハツ(キナコハツ) | ベニタケ属 | ベニタケ科 |
72 | シュイロハツ | ベニタケ属 | ベニタケ科 |
73 | カワリハツの仲間 | ベニタケ属 | ベニタケ科 |
74 | ツチカブリ | チチタケ属 | ベニタケ科 |
75 | ヒロハチチタケ | チチタケ属 | ベニタケ科 |
76 | モチゲチチタケ? | チチタケ属 | ベニタケ科 |
77 | ヒロハウスズミチチタケ? | チチタケ属 | ベニタケ科 |
78 | ヒナアンズタケ(広義) | アンズタケ属 | アンズタケ科 |
79 | アンズタケの仲間 | アンズタケ属 | アンズタケ科 |
80 | オレンジアンズタケ(仮) | アンズタケ属 | アンズタケ科 |
81 | ヒイロハリタケ | ヒイロハリタケ属/マクカワタケ属 | マクカワタケ科/コウヤクタケ科 |
82 | イボタケsp | イボタケ属 | イボタケ科 |
83 | ケロウジ | コウタケ属 | マツバハリタケ科/イボタケ科 |
84 | コウモリタケ | ニンギョウタケモドキ属 | ニンギョウタケモドキ科 |
85 | タマチョレイタケ | タマチョレイタケ属 | タマチョレイタケ科 |
86 | ハチノスタケ | ハチノスタケ属/タマチョレイタケ属 | タマチョレイタケ科 |
87 | シカタケ | シカタケ属 | タマチョレイタケ科 |
88 | ヒトクチタケ | ヒトクチタケ属 | タマチョレイタケ科 |
89 | オシロイタケsp | オシロイタケ属 | タマチョレイタケ科 |
90 | ヒイロタケ | シュタケ属 | タマチョレイタケ科 |
91 | カワラタケ | シロアミタケ属 | タマチョレイタケ科 |
92 | ウズラタケ | ウスキアナタケ属 | タマチョレイタケ科 |
93 | ウラギンタケ | センベイタケ属 | タマチョレイタケ科 |
94 | ウチワタケ | ツヤウチワタケ属 | タマチョレイタケ科 |
95 | コフキサルノコシカケ(広義) | マンネンタケ属 | タマチョレイタケ科 |
96 | ツガサルノコシカケ | ツガサルノコシカケ属 | ツガサルノコシカケ科/サルノコシカケ科 |
97 | ネンドタケ | キコブタケ属 | タマコウロコタケ科 |
98 | ワヒダタケ | タバコウロコタケ属/ワヒダタケ属 | タバコウロコタケ科 |
99 | ウズタケ(幼菌) | オツネンタケ属 | タバコウロコタケ科 |
100 | ニッケイタケ | オツネンタケ属 | タバコウロコタケ科 |
101 | ヒメカタショウロ | ニセショウロ属 | ニセショウロ科 |
102 | コイヌノエフデ | シマイヌノエフデ属 | スッポンタケ科 |
103 | クロノボリリュウタケ | ノボリリュウタケ属 | ノボリリュウタケ科 |
104 | ニセキンカクアカビョウタケ | ディケファロスポラ属 | ルトストロエミア科/キンカクキン科 |
105 | オチバノアカビョウタケ(仮) | ランツィア属? | トウヒキンカクキン科/キンカクキン科 |
106 | モジホコリの仲間 | モジホコリ属 | モジホコリ科 |
107 | キフシススホコリ | ススホコリ属 | モジホコリ科 |
108 | マメホコリ | マメホコリ属 | ドロホコリ科 |
109 | クダホコリ | クダホコリ属 | ドロホコリ科 |
110 | タマツノホコリ | ツノホコリ属 | ツノホコリ科 |
111 | アワホネホコリ | カタホコリ属 | カタホコリ科 |
8 オオオニテングタケ Amanita grandicarpa Nagasawa, Hatanaka & Matsumoto, nom. inval.文/大前褐色のいぼに覆われた極めて大型の傘を持つことが特徴のキノコである。 最近、中国から本種に類似した特徴を持つ、A. macrocarpaというキノコが記載され、本種との異同に関しては検討を要する。 <参照文献> Deng W. et al. 2013. A new species of Amanita section Lepidella from South China. Mycological Progress, in press. | |||
15 タマゴタケ Amanita caesareoides Lj. N. Vassiljeva文/大前日本産タマゴタケには、これまでA. hemibaphaという学名が用いられてきたが、上記の学名を用いるべきとの意見がある。 <参照文献> Endo N. et al. 2013. In vitro mycorrhization and acclimatization of Amanita caesareoides and its relatives on Pinus densiflora. Mycorrhiza 23: 303-315 | |||
34 スミヌリヤシャイグチ(和田仮称)同定/高橋春樹 文/和田(匠)オオヤシャイグチ型のきのこだが、傘表面が黒褐色の鱗片で被われていたため、専門の高橋春樹氏に見てもらった所、日本で未確認のきのこであることがわかり、第一発見者の私が仮称をつける事になり、傘表面の特徴から名前を付けた。今のところAustroboletus(アーストロバリータス)属またはFistulinella (フィツリネラ) 属に近縁と思われる。傘は黄色地に黒褐色の鱗片で被われ、縁部が膜状に突出する。幼菌の特徴不明。肉は不明。柄はややくすんだ黄色を帯び、縦長の粗大な網目状隆起を表し、根元の菌糸体は類白色。管孔は帯紅褐色。発生環境は、アラカシ-モミ林崖。 参考文書:高橋春樹氏所有データ | |||
39 アミアシキイロイグチ(高橋仮称)同定/高橋春樹 文/和田(匠)子実体全体が鮮黄色を呈し、黄色の粉を被る。このような種類は、見たことが無いため、 専門の高橋春樹氏に見てもらった所、15年前に東京都高尾山コナラ-クヌギ林内地上で 1度だけ観察された、アミアシキイロイグチと考えてよいとのことであった。 北米産バリータス レティペスBoletus retipes Berk. & M.A. Curtis (≡Pulveroboletus retipes; ≡Retiboletus retipes)に近縁と思われるが、 傘表面と網目状隆起が暗色を帯びる点でアミアシキイロイグチと異なる。 傘の径25mm以下、黄色の粉を被り、鮮黄色。肉は 黄色、青変性を欠き、空気に触れると濃い黄色になり、中実、強い苦みがあり、後味が少し辛い。柄は -55×12-15mm, 鮮黄色を帯び、上部に同色の網目状隆起を表し、黄色の粉を被り、被膜を欠く。根元の菌糸体は類白色〜淡黄色。管孔: -5mm long,n 黄色。胞子:は9-12×3.5-4.5μm。 イグチ型。傘の表皮組織: 柵状毛状被。柄の表皮組織: 子実層状被。ちなみに今回見つかった発生環境は、アラカシ-モミ林崖。 参考文書:高橋春樹氏所有データ | |||
45 アケボノアワタケ Harrya chromapes (Frost) Halling, Nuhn, Osmundson, & Manfr. Binder文/大前これまで、帯紅色の管孔や胞子紋を持つ点を重視しニガイグチ属(Tylopilus)、または柄に粒状の鱗片を持つ点を重視しヤマイグチ属(Leccinum)として扱われていたが、 最近の分子系統解析の結果に基づき、これらの属と系統的に大きく異なるアケボノアワタケ属(Harrya)が設立された。 また、同時に提唱された分子系統学的にまとまった一群であるChromapesグループには、地上生のアケボノアワタケ属、Zangia属、Australopilus属および地下生のRoyoungia属が含まれ、 いずれも柄の基部が黄色になるという特徴を有する。 <参照文献> Halling R.E. et al. 2012. Affinities of the Boletus chromapes group to Royoungia and the description of two new genera, Harrya and Australopilus. Australian Systematic Botany 25:418-431 | |||
46 ミドリニガイグチ Tylopilus virens (W.F.Chiu) Hongo文/大前本種も柄の基部が黄色になるという特徴を有し、分子系統学的にも上記のChromapesグループに含まれることが明らかにされている。 Chromapesグループには狭義のニガイグチ属は含まれないため、将来的には本種の所属を変更する必要があると思われる。 しかし、ミドリニガイグチと同定されているキノコには複数の生物学的種が混在し、分子系統学的にもChromapesグループ内で多系統群になることから、 今後、正真正銘のミドリニガイグチを再定義する必要がある。 | |||
111 アワホネホコリ Diderma spumarioides (Fr,) Fr.同定・文/中嶋丸いあぶくのような子実体が密集して熟成する。はじめ非常に軟らかで黒色、熟すと白色で石灰質のように固くなる。 丸い子実体の下には変形体のなごりの白いペンキを塗ったような膜が残る。 胞子は真ん丸で表面に短い先の尖っていないようなとげが密布する。 径は約10μm。 これと似たオシアイホネホコリとは胞子の大きさがアワホネホコリの方が小さくこれに該当すること、カクアミホコリとは子実体に隆起した裂開線が見当たらないことから区別した。 春から秋に発生するが、それほど普通でない、とある。 |
スミヌリヤシャイグチ(和田仮)1 | スミヌリヤシャイグチ(和田仮)2 |
アミアシキイロイグチ(高橋仮) |
アワホネホコリ(スギ落葉上) | アワホネホコリ(広葉樹落葉上) | アワホネホコリ(胞子) |
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