返信先: 黒いきのこ
顕微鏡で覗いてみました。
koujinさんの言うとおり組織がデカイため目は疲れにくいです。
まずはちょっと図鑑でこの仲間について調べてから覗きました。
テングノメシガイが属するテングノメシガイ属Trichoglossumとヒメテングノメシガイ属Geoglossumとの違いは子実層に剛毛があるかないかで、後者にはありません。
ということで、テングノメシガイなら剛毛があると思い込んで覗きました。
「・・・う~ん。見つからない」剛毛が見つかりません。違う子実体で調べましたがやはりありません。
「ひょっとしてこれはテングノメシガイ属ではないのかも」
と思い、インターネットで「テングノメシガイ」で検索しました。
こういうとき、インターネットは便利ですね。
さすがですね「きのこ雑記」に出ていました。
http://tulostoma.3.pro.tok2.com/zakki_index/2006_08a.htm
この写真を見る限り剛毛は肉眼的にもはっきりとわかります。もちろん顕微鏡的にもはっきりそれとわかります。
「剛毛がない」ということは、このきのこはヒメテングノメシガイ属のキノコのようです。
ヒメテングノメシガイ属の中で全体が黒くて、またこのきのこには粘性がないという特徴から、日本産既知種の中では
ヒメテングノメシガイGeoglossum nigritum
タマテングノメシガイGeoglossum glabrum
上記の2つが該当するようです。(文献が乏しいので間違ってたらすいません)
両者ともに隔壁は7つということですが、顕微鏡で調べるとだいだいそれぐらいです。
ヒメとタマの違いは側糸にあるようで、タマのほうは側糸が数珠状のような感じでヒメはちょっとふくらみくびれたりするとのこと。
調べて見ると
数珠状にはなってなくどちらかというとヒメのほうが該当しそうです。
このきのこはヒメテングノメシガイなのでしょうか?
やはり顕微鏡で調べてみないとだめですね。
Written by 買うとく