昨年の話ですけど、今年もキナメツムタケは発生しなかったかと、少し残念な気持ちで、プランター内のホダ木をはぐってみるとメリメリというような音がして、菌糸束が切れる音がした。木の裏側を見ると、米粒を少し大きくしたような卵状態のキノコの子が出来ていました。それが11月29日、この写真はその後、12月23日の写真です。
インターネット上でよくナメツムタケ3兄弟と言われていますが、白ナメツムタケ・チャナメツムタケ・キナメツムタケ。そのうちのキナメツムタケの発生に平地で成功したのです。なにか神がかり的なものを感じて、ちょっとこわい気持がしました。
僕は大山のきのこで、キナメツムタケが一番いいきのこだと思っています。香りは淡いマツタケのような香りがあり、汁にも、鍋にも、ご飯にもできます。ただ残念なことに、虫がつきやすく、成熟し、胞子が飛ぶようになると、土臭くなることです。だからこのきのこの評価はある人はいい点を付け、ある人はまずいと評価が分かれています。
きのこの採取で僕が気をつけているのは、きのこを根こそぎ取らないことです。根元からきのこを引っ張ってとると、次年度そのシロはきのこが生えてこなくなるので、同定のために一本は根元から採っても、その他はハサミを使って採取し、菌糸のつながりを傷付けないようにしています。
Written by obeta