/ 最終更新日時 : 2012年3月10日
返信先: 不明の菌糸(黄金色)
ホーム › フォーラム › 情報掲示板 › 不明の菌糸(黄金色) › 返信先: 不明の菌糸(黄金色)
2012年3月10日 9:26 AM
#13220
匿名
無効
初めまして。
ホームページを拝見しましたが、個人でランの種子発芽試験をされるなんて凄すぎます。
私は専門家ではないので、あまり参考にならないかも知れませんが、
ランの共生菌の同定はDNAを用いた解析が主流です。
しかし、DNA情報のみで種を特定することは困難なため、種を特定するためには実際にキノコを発生させ、肉眼・顕微鏡観察を行い、既知の種と比較する必要があります。
現地でキノコを形成すればいいのですが、なかなかそうもいかないと思います。
そのため、写真の菌の菌糸束、あるいランのプロトコーム内に侵入した菌糸(ペロトン)を栄養寒天培地(PDA培地、マルトエキス培地など)に乗せ、分離・培養を行い、その後、寒天培地中で生育した菌糸を栄養を添加したオガクズ培地に接種し培養すれば、キノコを形成する可能性はあると思います(市販されている菌床栽培キノコの作り方と似ています)。
直感的ではありますが、写真の菌はおそらく、木材腐朽菌の何かだと思うので、分離・培養はやりやすいと思います。
谷亀博士はこの方法で、タシロランの共生菌がイヌセンボンタケであることを同定しました。
しかし、これら一連の作業は、無菌的な条件が要求されるので、なかなか個人で行うことは難しいと思います。
現在、鳥取大学において、谷亀博士らがクロヤツシロランについても調査していると思いますので、近いうちに伺ってみます。
Written by O前